ホーラパーとガパオ
秋の日差しの中で、ピンクのエキゾチックな花を咲かせているのはホーラパー(スイートバジル・タイ)です。グリーンカレーの仕上げによく使われます。グリーンカレーはタイ語ではゲーン・キャオ・ワーンと言って、甘い緑の汁物という意味だそうです。それを外国の人に手っ取り早く説明するためにグリーンカレーと訳したそうで、カレーとは別物なんですね。ホーラパーはバジルに微かに仁丹を混ぜたような独特の芳香があります。熱を加えると茶色に変色しますが香りは変わりません。
右の写真はガパオバジルです。ガパオライスはこのバジルを鶏のひき肉と一緒に炒めます。こちらは加熱して使います。ホーラパーほど強くありませんが、とても良い香りがします。そして薬効があると言われます。
インド名はトゥルシーで最強のハーブという意味のようです。トゥルシーティーはアーユルヴェーダが推奨する健康茶です。そして英名は「ホーリーバジル」、日本でもバジルの和名「目帚」(メボウキ)に「神」を付けて神目帚(カミメボウキ)と呼びます。
このバジルには皆がリスペクトする何かがあるのでしょう。フレッシュな葉に熱湯を注げば健康ハーブティーの出来上がりです。繰り返しお湯を入れても鮮やかな緑を保ちます。
夏の間、若葉を収穫、剪定しても追いつかないほど元気に枝を伸ばしてくれたバジルですが、寒さには弱いので大分樹勢が落ちてきました。今は最後の刈り取りです。今月で今シーズンのバジルも終わります。